旅に出るということ(1)

私は世間人並みの大学生(という架空の存在)よりは旅が好きだ。
旅の何が好きと聞かれれば、空気を味わうのが好きだと答える。自分達が当たり前だと思ってる日常はところ変われば非日常。そんな空気が好きだ。

例えばこてこての関東人であるところの私が関西に行けば、まず電車内の関西弁の空気に驚く。駅を出ればエスカレーターは右立ち。店屋に入ればようさん話しかけられる。日本でもさて巡ればこれほどまでに違うのかと感心する。

当然のことながら当地の食に舌鼓を打ち、風光明媚な景色に心を震わし、深く時を刻み今に繋がる建造物に興味を引かれるのは言うまでもない。


旅は常に心を震わせる。



続く